碁の感覚がわかる棋譜並べ上達法
【激動の江戸後編】
2019年8月発売 (定価)1690円+税
Kindle版はこちら 28ページ目まで試し読みもできます。
対象棋力
10級~高段者内容紹介
「一手ずつ解説! 碁の感覚がわかる棋譜並べ上達法【江戸時代前編】」の続編です。古碁で外してはならない秀策、その師匠の秀和を始めとする、囲碁界黄金期の名局を一手ずつ解説しています。
私の一番好きな幻庵因碩の碁は、思い切って2局収録しました。
手に汗握るような激闘が好きな方には、ぜひとも並べていただきたいです。
また前作に引き続き、復習問題も12問収録。
改めて碁を考えることができます。
古碁ファンならずとも、すべての囲碁ファンにおすすめできる一冊となりました。
ぜひお手にとってみてください!
裏話
本書執筆中の話
後編は役者揃いなため、どの棋士でどの碁を収録するか非常に悩みました。三妙手も入れたいし、耳赤も入れたい…。
ただ手数が長いため、断念せざるを得ませんでした。
また、今までに散々解説されている碁を収録しても面白くないかなあと思ったのも理由です。
第1局 安井知得仙知vs本因坊元丈
好敵手の二人の碁です。外せないでしょう。
第2局 井上幻庵因碩vs本因坊丈和
悪敵手と称される二人の碁はどれも面白いですが、特に豪快な碁を。
第3局 太田雄蔵vs本因坊秀和
ここまで大きな模様を地にさせる碁はなかなか見ません。
第4局 関山仙太夫vs本因坊秀策
素人碁打ち日本一と言われる仙太夫は一局入れたかった。
第5局 本因坊秀甫vs本因坊秀策
江戸末期の碁です。江戸シリーズで唯一星打ちが出てきます。
第6局 本因坊秀和vs井上幻庵因碩
筆者の一番好きな碁。
時系列が違うのですが、難解で手数が長いため、最後に持ってきました。
本当は第2局と第3局の間に打たれた碁です。
今作も表紙の色にこだわりました。
前後編なので、対になって目立つ色が良いなあと考えました。
結果、水色とピンク色となり、碁の本にはなかなかない感じになったので満足しています。
出版後の話
出版してからサインを書かせていただくことが多くなりました。せっかくなので、一冊ずつ違う言葉を書くことにしています。
今回は前後編なので、一つずつでも、また二つを合わせても意味のある言葉にしました。
前編は「勇猛」後編は「果敢」と書いています。
ハイペースで出版してきましたが、まずは一段落です。
1年で5冊出したので、妻に「西尾維新とか松岡圭祐並みやな」と言われました(笑)
続編で明治・大正・昭和前後編・平成前後編と書いていければと思っていますが、本書の売れ行き次第です。
皆様のご支援、お待ちしています!