【著作紹介】一手ずつ解説!碁の感覚がわかる棋譜並べ上達法【江戸時代前編】

「え?江戸時代の碁?なんか古そう…」という方にもおすすめ!
一手ずつ解説!
碁の感覚がわかる棋譜並べ上達法
【江戸時代前編】
2019年7月発売 (定価)1590円+税
Kindle版はこちら 23ページ目まで試し読みもできます。





 対象棋力 

10級~高段者

 内容紹介 

ご好評いただいた「一手ずつ解説! 碁の感覚がわかる棋譜並べ上達法」の続編です。
特に古碁がわかりやすくて良いとのお声を頂いたので、江戸時代の碁のみを6局収載しました。

それぞれの棋譜は古いものから順に並べていますので、碁のスタイルの移り変わりを楽しめます。
初代名人算砂の碁を筆頭に、徐々に時代を感じ取れる内容となっています。

もちろん、前作と同じく一手ずつ解説している点に変更はありません。
その時代のトップの碁をできる限りわかりやすく解説しました。

さらに今作では巻末に三択問題も収録。
解説した碁がもとになっているので、復習にもぴったりです。

「棋譜並べは難しくて好きじゃない」
「現代の碁はわかりにくくて…」
そんな方にもぜひお手にとってもらいたい一冊です。

江戸時代の碁と聞くと、現代の碁とは違い役に立たないのではないかと思われるかもしれませんが、江戸時代の碁を並べてみるメリットも多くあります。
①当時の対局は時間無制限であり、ミスが少ない。そのため、精度の高い手ばかりを学べる。
②現代のトップクラスの棋士とも実力に遜色がない打ち手が多い。
③現在とも共通する碁の感覚がわかる。
④見慣れない・古い=悪いということではない。見慣れない形を見ることで自分が考える力が身につく。

 裏話 

本書執筆中の話

前作が好評で、続編のお話をいただきました。
古碁を扱うということで、一人ずつピックアップし「道策編」のような形にするか迷いました。
しかし広く古碁を知っていただきたく、江戸時代をテーマに碁を紹介する形となりました。
名局ぞろいで、選定作業は難航しました。

第1局 林利玄vs本因坊算砂
算砂は本因坊家の始祖です。絶対に外せません。

第2局 本因坊算悦vs安井算知
歴史上初の争碁です。

第3局 安井知哲vs本因坊道策
道策は前作にも登場しましたが、名局ぞろいなので再登場です。

第4局 本因坊道知vs井上道節因碩
名人御所の二人の碁です。

第5局 服部因淑vs本因坊烈元
外家初の御城碁。

第6局 井上春策因碩vs安井仙角仙知
大仙知の壮大な棋風は、後世に多大な影響を与えました。

出版後の話

後編の収録局の方が面白いと言われることがありました。
確かに後編は秀策秀和幻庵などの有名どころが多いですね。
しかし、前編の碁も並べていて面白い、特徴のある碁を選びました。