今回は色々な仕事をいただきました。
設営・幽玄の間ネット解説・YouTube解説・週刊碁記事執筆・公式ホームページ用の写真…と盛りだくさんです。
この記事ではその模様をレポートしたいと思います。
対局前日・6月21日(日)
まずは設営です。対局前日、12時に宝塚ホテル集合です。
移転オープン初日ということもあり、かなりの人だかり。
人混みをかいくぐってなんとか対局室へ。
対局室の天井カメラを取り付けるために、いわゆる櫓(やぐら)を組み立てました。
下のツイート画像がよくわかります。
明日からの本因坊戦第3局の設営・幽玄の間解説・YouTube解説・週刊碁記事執筆のため、宝塚ホテルに来ています。— 大橋成哉(囲碁棋士) (@ohashi768) June 21, 2020
天井カメラの設営は初でしたが、作り終えたときは達成感がありました! pic.twitter.com/VOj6cPiFL1
他にも控室のTVモニター設置、記録用・幽玄の間中継用のPC設置等々…
気がつけば検分の時間です。
検分のときに後藤九段にピースをさせられる大森らん初段 |
対局者のインタビューを録音し、幽玄の間の解説用に文字起こしをします。
いつもと違うのは、マスクの話題が出たことでした。
その後は夕食会。感染対策のために椅子の間隔が広く、不思議な感じでした。
イメージとしては昔の王宮の食事会です。
いつもなら二次会が行われて酒宴となりますが、今回は皆早々と自室へ。
早めに寝て次の日への英気を養いました。
対局一日目・6月22日(月)
朝食会場に行くとビュッフェ方式ではありませんでした。
和・洋のプレートから選ぶスタイルです。
どこもコロナで苦労しています。
対局者が来る前に対局室へ入り、撮影の準備。
初手を撮るのが定石ですが、これが大変。
撮影用に考慮して手をしばらく伸ばしてくれる対局者もいますが、
すぐに手を引っ込める人も。
シャッターチャンスのためにも、気が抜けません。
対局室に入る本因坊 |
初手を打つ芝野名人 |
初手をなんとか撮ったあとは、すぐに幽玄の間解説へ。
序盤から前例のない進行となり、書くことが尽きませんでした。
幽玄解説の合間に、You Tube解説です。
次から次に作業しないと手が回りません。
対局者には10時のおやつがありますが、同じものを食レポすることになりました。
(1:28:00辺りから)
たくさんのカメラに囲まれて緊張しましたが、大変美味でした。
新聞解説の結城聡九段、理事で来ていた後藤俊午九段、記録係の大森らん初段にもゲストで来ていただきました。
おかげ様で大変な盛り上がりでした。
封じ手となり、撮影のために対局室へ。
封じ手を立会人に渡す瞬間を撮って、一日目の仕事は終了です。
封じ手を手渡す本因坊文裕 |
夕食会ですが、芝野名人は参加せず自室に戻られました。
これはかなり珍しいことらしく、形勢が思わしくないからかもしれないと関係者間で話題になりました。
一方の井山本因坊は夕食会に参加。和やかに過ごされていました。
対局二日目・6月23日(火)
封じ手を確認する芝野名人 |
幽玄の間解説のため、着手後は急いで控室に戻ります。
封じ手予想が当たってホッとしました。
YouTubeでは結城聡九段にご登場いただきました。
野球談義をしたり、無理を言って食レポをしてもらったりしました。
午後からは大盤解説予定だった今村俊也九段にバトンタッチできたので、幽玄の間の解説だけに集中しました。
終局直後の両対局者 |
対局終了後の仕事は、マイクを対局者の近くへ置いて(9:04:15辺り)局後の感想を録音、幽玄の間で終局後のまとめ、PC等の撤収作業をして終了です。
終わってみれば井山本因坊の充実ぶりが光った一局でした。
翌日には週刊碁の記事をまとめて、提出。
くたくたになりましたが、なんとか書き終えました。
29日発売の週刊碁の1・2・3面に載る予定なので、ぜひ読んでみてください。
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