一手ずつ解説!
碁の感覚がわかる棋譜並べ上達法
2019年1月発売 (定価)1590円+税
Kindle版はこちら 23ページ目まで試し読みもできます。
対象棋力
10級~高段者内容紹介
「棋譜を並べてもよくわからない」「そもそもどの棋譜を並べてよいのかわからない」という声をよく聞きます。
そんな方のために、全部の手を解説する手法を考えつきました。
従来のように総譜で並べると、次の手がどこか探すだけで時間を費やしてしまいますが、
本書では1ページに5手しか進めていないので、そんなストレスとは無縁です。
また、すべての手に囲碁用語をつけています。
テレビ解説などで用語がわからない方も、雰囲気をつかみやすくなるかと思います。
全6局収載。
江戸時代の碁から最新の世界戦まで、時代の移り変わりと碁の変化も楽しんでいただけます。
より易しく、より手に取りやすくを目指しました。
棋譜並べはまだちょっと…と思っている方、棋譜並べは苦手という方におすすめしたい本です。
プロの思考をトレースして、碁を楽しみましょう。
裏話
本書執筆中の話
サクサク詰碁を上梓し次回作の構想を練っていた頃、妻に「碁の勉強で好きだったのは何?」と聞かれ「そうだ棋譜並べの本を執筆しよう!」と思いつきました。
普通の解説本を出しても面白味がないので、なにか良い方法はないかと考えていました。
将棋のモバイル中継をよく見るのですが、1手ごとに解説がついていてとても分かりやすく「これだ!」となりました。
また、今はなき「名局細解」が好きだったことも、棋譜並べ本の執筆の意欲をかき立たせました。
棋譜の選局はとても難航しました。
一手ずつの解説となると、ヨセのある長手数の碁は適さないのです。
かといって、一方的な内容の碁も面白みがありません。
戦いが多く、かつ並べていて楽しい碁を厳選するのに、何百局並べたかわかりません。
実は、ページの構成上、5手ずつにするか、最終局面など省略できるところは数手をまとめるかという話も出ました。
しかし「私みたいな素人(25子局で私に勝つ程度の棋力です)はまとめられると意味が分からへんから、最初から最後まで1手ずつにして!」との妻の一声で、現在の形式に決定。
何かあるとつい妻に相談してしまいます。良き相談相手です。
タイトルは非常に悩みましたが、「一手ずつ解説!」というこの本の特色を最大限に出せたかなあと思っています。
表紙の色にもこだわり、「碁の本にあまりないとにかく目立つ色に!」という要望を出したら、こうなりました。
出版後の話
おかげさまで、四刷して大好評をいただいております。筆者としてとても嬉しいです!
この本の読者の方から、応援メールをいただいたのも励みになっています。
続編を書いてほしいとの要望も直接お寄せいただき、すぐに次回作に取り掛かりました。