妹弟子(私の師匠は仲邑信也九段です)の対局を現地で観戦してきました。
早速、本日の模様を振り返ってみたいと思います。
【対局の概要】
棋戦について
七大棋戦(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段)の対局は初となる菫初段。
本日行われた予選Cというのは、トーナメント戦の一番最初となる対局です。
新入段の棋士は皆ここから始まります。
勝ち上がっていくと、Cから順にB→A→最終予選→本戦となります。
タイトル保持者に挑戦するまで、12~15連勝ほど必要になります。
長い道のりですね。
新入段の棋士は皆ここから始まります。
勝ち上がっていくと、Cから順にB→A→最終予選→本戦となります。
タイトル保持者に挑戦するまで、12~15連勝ほど必要になります。
長い道のりですね。
持ち時間
持ち時間はこれまでの対局とは違い、3時間です。
菫初段は、非公式を含めて2時間しか打ったことがないそうです。
時間の使い方にも注目が集まりました。
時間の使い方にも注目が集まりました。
対局者の棋風
対局相手は古田直義四段。手厚い棋風です。一方の菫初段は攻める碁です。
当初から戦いになることが予想されました。
【対局開始】
対局は10時に始まりますが、対局室は報道の方で溢れていました。新聞社の方はもちろん、テレビ取材も何社も来られていました。
持ち物は、水筒(麦茶)・森永大粒ラムネ・チョコレート。
私はラムネはブドウ糖補給のために持ち込んでいますが、菫初段は単に味が好きなんだそうです(笑)
昼食休憩ももちろん初めて。
お昼ご飯はお母さんの手作り弁当でした。
菫初段のリクエストで青椒肉絲が入っていたとのこと。
餃子・ハンバーグ等、子供が好きそうなものは大体好きだそうです。
あとはチゲや担々麺といった辛い物が好きだそう。
【碁の内容】
さて、本題の碁は序盤は慎重に進み、互角の進行。中盤で菫初段が仕掛けたのですが、やや無理気味で形勢を損ねました。
ただその後土俵をわらずに、粘り強く打ち進めて長期戦に持ち込み、
最後は一目半勝ちをもぎ取りました。
持ち時間はしっかり最後まで使い、秒読みとなっていました。
初の長時間の碁で心配していましたが、杞憂だったようです。
10歳で8時間延々戦える集中力はすごいですね。
【対局後】
対局開始前は、緊張のせいか顔がこわばっていましたが、対局終了後お母さんと一緒になると笑顔がこぼれていました。囲碁棋士とはいえ、対局が終われば普通の小学生です。
【次回対局】
菫初段の次の対局は、来週9月23日(月祝)に行われるアルミ杯予選です。対局の模様はYouTubeの日本棋院囲碁チャンネルにて中継されます。
またその解説を私、関西の大橋が担当させていただきます。
早碁で、勝ち進めば最大3回対局します。
当日は祝日ですから、朝10時から1日中楽しめます。
YouTubeのコメントが多いと喜びます。お待ちしております!
【Twitterで振り返る本日の対局】
対局開始です。 pic.twitter.com/yZesk3oJF9— 大橋成哉(囲碁棋士) (@ohashi768) September 16, 2019
— 大橋成哉(囲碁棋士) (@ohashi768) September 16, 2019
— 大橋成哉(囲碁棋士) (@ohashi768) September 16, 2019
— 大橋成哉(囲碁棋士) (@ohashi768) September 16, 2019
仲邑菫初段、半目勝負かも!? pic.twitter.com/pmPqPgkWWT— 大橋成哉(囲碁棋士) (@ohashi768) September 16, 2019
仲邑菫初段の1目半勝ちとなりました! pic.twitter.com/EJDcHT3Rnk— 大橋成哉(囲碁棋士) (@ohashi768) September 16, 2019
自分が写っているところは、あまりみたくないそうです笑 pic.twitter.com/XqxjqUO64S— 大橋成哉(囲碁棋士) (@ohashi768) September 16, 2019
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