大盤解説会の告知と名人戦の展望

この度、名人戦の第四局の大盤解説を担当することになりました。
その告知記事を書こうと思ったのですが、告知だけではなんなので名人戦の展望についても書いてみました。

 展望 

この記事を書いている時点では、名人戦は1局目が終わったところです。
すでに両者の持ち味が存分に出ていますね。

参考:囲碁名人戦、張栩名人が逆転勝利「途中はっきり駄目と」:朝日新聞デジタル 

棋譜から読み取れることですが、両対局者ともにAI研究が深いです。
したがって、そういった流行布石になると思われます。
張栩名人のほうがより深く、芝野八段のほうがより広くといったイメージです。

中盤以降は、張栩名人はより複雑に持っていきやすい傾向です。
一方の芝野八段はどちらかというと簡明に打つように見えます。

自分の土俵にどれだけ引きずり込めるかも、見どころではないでしょうか。

 大盤解説会の告知 

さて、その注目の名人戦の第四局が、9月26日(木)に宝塚ホテルにて行われます。
こちらの現地大盤解説会の解説を担当することになりました。
詳細はこちらからご確認ください。

現地の大盤解説会のメインの解説は、実は初めてです。
以前、現地に勉強に行った際にちらっと登壇したことはあるのですが、それの比ではなく今から緊張しています。

ただ当日の聞き手は、信頼している佃五段なので安心です。
分かりやすい解説を心がけて臨みたいと思います。